お稽古が好きな女性

プロフェッショナル 仕事の流儀「芸者として生きるということ~芸者・赤坂育子」を見ました。

芸者として生きるということ~芸者・赤坂育子

東京の赤坂で活躍する79歳の芸者さん。

「朝起きてから夜寝るまでが芸者の仕事」という育子さん。

朝起きて、自宅(置屋)のベランダで育てているたくさんのお花に水をあげ、

お掃除をして、食事をつくって、抱えている芸者さんたちの踊りの稽古をして、

夜はお座敷で接客と踊り、

帰ってからルームランナーで運動をする。

「1秒1秒、日々の積み重ね」

言葉に重みがあります。

もともとは熊本の芸者さんで、

街中で芸者さんを見かけて、自分もやりたいと思い、親の反対を押し切って始めたそう。

自分のやりたいことでも、そこまで徹底して努力し続けられるってすごいなと思います。

そうした努力の実りが自分にかえってくる、
まさに芸は身を助ける、ですね。

私が以前いた花柳界でも、そういうお姉さんを何人か見ました。

日本舞踊と長唄三味線の師範をもっている京都の女性(推定43歳)が、

芸者の経験なく、東京の花柳界に入ってこられて、

年齢的にはちょっといっていましたが、踊り、唄、お三味線、胡弓と芸が達者なのでイベントやお偉い方のお座敷では重宝されていました。

夜遅くまで仕事しても、朝からちゃんとお稽古にきて、

師範なのにまじめに流派の違う先生の指導を受けていました。

また、今は海外のお客様が増えているので、

踊りや唄だけではなく、英語も大事な芸のひとつなのですが、

そのお姉さんは英語も達者でした。

踊りが上手なお姉さんは、英語もできることが多いです。

お稽古事がすきなのでしょう。

別のお姉さん(推定39歳)の話。

そのお姉さんは毎年売上トップか2位の売れっ妓さんなのですが、あまり愛想がなく、接客はいまいち。

踊りと英語ができて、時事問題もくわしいので、一部のお客さんには受けがよさそうですが、

それだけで売上トップになれるのは不思議でした。

でも、そのお姉さんは、誰もがしないことをお座敷の最後に必ずします。

それは、お客さんに寄り添って、短冊のような色紙に自分の置屋名、名前、連絡先、簡単なメッセージを筆でさらさら~っと書くのです。

その所作はとても優雅で、字も美しく、見とれるばかり。

ふつうは花名刺といって、自分の名前が書かれた千社札を名刺代わりに渡します。

お客さんにとって花名刺をもらうのは嬉しいらしく、集めている方もいます。

でも、自分の目の前で、恋の和歌を詠むように、自筆で書かれた短冊をもらったら、それはもう宝物になりますよね。

パッと名刺を渡されるより、たっぷりと余韻に浸りながら手間をかけて渡されるその行為からは、

「また呼んでください」「また会いたいです」という気持ちが、しみじみと伝わってきます。
(実際は営業でも)

誰を呼ぼうかなと思ったときに、似たような花名刺の中で、ひときわ情緒を湛えているその短冊に、すっと手が伸びることでしょう。

戦略かどうかはわかりませんが、頭を使ってオリジナルの芸を磨く、頭脳派のお姉さんです。

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