着物は女の武器
お手入れの秘訣とは
山本富士子さん『女経』


街なかで着物を着ている人は少数派ですが、

着物率がグッと上がるのが、夜の銀座や花街。

昼間、身を潜めている夜の蝶たちが、きれいな着物をまとって出てきます。

ふだん着として着るには、手軽さや動きやすさから洋服に軍配が上がりますが、

女性を美しく見せる、いわば”女の武器”としては、着物が勝るということでしょう!

昔の映画には、1人でたくましく生きている着物美人の作品がたくさんあります。

中でも大好きなのが、『女経』(1960年)に収録されている市川崑監督の「物を高く売りつける女」

女経 [ 山本富士子 ]

『女経』は、増村保造監督、市川崑監督、吉村公三郎監督という、

当時の三大巨匠によるオムニバス映画で、3つの作品が収録されています。

短編なので市川崑監督の映画としてはあまり知られていないかもしれませんが、

痛快なコメディで大好きな映画です。

ネタばれになってしまうので、詳しい話は避けますが、

タイトルの通り、「物を高く売りつける女」のお話。

男性を惑わす、ミステリアスな着物美人を、山本富士子さんがコミカルに演じています。

稼ぐ女はせっせと着物をお手入れする

男性を騙して、物を高く売る商売をしているこの女性にとって、

着物はまさに自分を美しく見せるための商売着であり武器。

お手入れにも余念がありません。

着物のお手入れ

日の入る狭い部屋で着物を虫干ししながら、襦袢の衿汚れをベンジンで落としているところ。

市川崑監督は呉服問屋の息子なので、

着物の柄をクローズアップしたり、むだに着物を脱ぎ着させて襦袢をみせたり、

お手入れしているシーンを丁寧に撮ってくれたりします。

虫干ししている着物は、作中で実際に山本富士子さんが着ているもの。

ちなみに虫干しとは、その名の通り、虫がつかないように、干して湿気や虫を追い払うこと。

クリーニングをしていても、箪笥にしまったままの着物たちは、少なからず湿気を含んでいるもの。

そのままではカビや害虫により、着物が傷んでしまう危険が・・・!

そうならないように、着物に風を通し、湿気を払うことが大切なのです。

虫干しは、昔から夏と秋の土用の日が良いといわれています。

2018年の秋の土用は、10月20日(土)から11月6日(火)まで。

ちょうど今!

箪笥から着物を出して、部屋に干すなり着るなりして、着物に風を通したいですね。

虫干しした着物は、虫がつかないように、防虫剤や湿気取りを入れて保管すると安心。

私はミセスロイドきもの用1年防虫 を使っています。

防虫剤の独特な匂いがなく、替え時もわかりやすいのでお気に入り。

着物のお手入れの秘訣は…

「物を高く売りつける女」のセリフ

この商売はね、少しばかり可愛いくらいじゃダメ。私ぐらいずば抜けて美人でなくては成り立たないんだよ。頭もよくなくちゃ無理ね。

だけど衣装代はうんとかかるし、気は揉めるし、その割には合わない商売さ。

着物は所有しているだけでトキメくものですが、

「物を高く売りつける女」のように、経済面やお手入れの手間を考えれば、

余計に所有するのは、賢い女ではないのかも。

お手入れが面倒に感じるのは、

機能していない着物を余計に持ちすぎているから?

「物を高く売りつける女」に学ぶ、着物のお手入れの秘訣…

・本当に武器になる着物を見極め

・お手入れできる分だけ所有する

なかなかそうはいかないけれど・・・。


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