アンティーク着物をモダンに着こなす
着物コーディネート術
宮沢りえさん『漱石悶々』

カテゴリー アンティーク着物, 着物のコーディネート

 

アンティーク着物というと、若い子が着るイメージがありますが、

大正ロマンなどの華やかで優雅な装いは、何歳になってもトキメキます♪

 

しかも、現代にはない生地や色柄があるのもアンティーク着物の魅力!

 

 

大人世代がアンティーク着物をモダンに着こなすためのコーディネート術として参考になるのが、

2016年冬にNHK BSプレミアムで放送されたドラマ

『漱石悶々 夏目漱石最後の恋 京都祇園の二十九日間』

 

 

90分弱という短い作品ですが、ふだん着からよそゆきまで、

アンティーク着物を中心に、た~くさんの着物が出てきて、それが全てステキなのです♪

 

また、衣装もさることながら、ストーリーや音楽、映像も素晴らしかったです。

 

 

『京都人の密かな愉しみ』と同様、

本作も優れたテレビ番組に与えられる「ATP賞テレビグランプリ優秀賞」を受賞しました。

 

BSプレミアムって、たいした宣伝なしに、さらっと良質な作品を放送するので、油断できません。

 

見逃した方はU-NEXTの無料トライアルで『漱石悶々 夏目漱石最後の恋』がご覧になれます。

 

 

このドラマは、夏目漱石(豊川悦司)が亡くなる前年に京都で過ごした29日間を描いた作品。

 

残されている実際の手紙や日記をもとに、

京都祇園の文芸芸妓である磯田多佳(宮沢りえ)らとの交流が、ユーモラスに描かれています。

 

磯田多佳を演じる宮沢りえさんの美しいこと!

羽織_宮沢りえ

 

宮沢りえさんは、洋風なお顔立ち・体型でありながら、着物がよく似合いますね。

はんなりとした着こなしが、情緒あふれる京都の雰囲気と絶妙にマッチしています。

 

とりわけ羽織姿が美しい!

 

衣装担当は、前にもちらっと触れましたが、松田孝さんという方。

映画やドラマを見ていて、「この作品の着物ステキ~」と思うと、

最後のテロップに高確率で松田孝さんのお名前が出てきます。

 

 

とくに、アンティークの着物を現代風に着こなすセンスが抜群!

羽織や刺繍半衿の合わせ方が、とても参考になります。

 

刺繍半衿にシンプルな付け下げの着物を合わせ、帯や小物は現代的な色柄で、品よくまとめています。

 

 

他にも、地味な大島紬の着物に、赤いレースが施された黒地の帯を締めていたり、

濃いワインレッドのベルベットのショールの裏が、鮮やかな紫で差し色になっていたり、

細部まで目が離せません。

 

 

宮沢りえさんは、腰高で身長が高く、なで肩でもなく、

「着物が似合う体型」とは言い難いですが、

がっちり補正をしている感じもないのに、とても自然に着物を着ているので、着方もお手本にしたいです。

りえさんご自身も、着物がお好きなようですから、ふだんからよく着ていらっしゃるのでしょうね。

 

 

 

一方、実際の磯田多佳という人物は、地味な着物を好んだようで、ドラマのイメージとはだいぶ違います。

容姿も性格も地味で、年齢よりも老けて見られたそうです。

 

それにもかかわらず、漱石をはじめ、谷崎潤一郎や吉井勇など名だたる文化人に気に入られていたというから、人柄や文芸的センスによほどの魅力があったのでしょう。

 

 

『漱石悶々』にも出てきますが、ちょっとした行き違いから、多佳に腹を立てた漱石。

東京の自宅に戻ってから、多佳に出した漱石の手紙は、冷静さを欠き、「野暮な情熱」にあふれています。

 

 

ドラマでは端折られていますが、実際の漱石の手紙は、ドラマよりももっと辛辣な物言いです。

文豪をこれほど狂わせるとは、いったいどんな女性だったのでしょうね。

 

 

杉田博明著『祇園の女 文芸芸妓磯田多佳』には、

漱石と多佳の当時の日記や手紙が載っているので、

ドラマと合わせて読むのも面白いですよ♪

 

 

 

 

華やかな着物をまといたい乙女心がある一方で、

着物も本人も地味で目立たないけれど、特定の人だけを強烈に引きつける、
内に秘めたものをもつ女性にも憧れます。

 

 

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