肌寒い日に欲しい
ベルベット・ベロア羽織
『淑女は何を忘れたか』

このところ雨降りの肌寒い日が続き、

ベルベットやベロアの羽織がとても気になっています。

それというのも、少し前に見た小津安二郎監督の『淑女は何を忘れたか』(1937年)の中で

山の手のセレブマダムが着ていたベルベットの羽織姿がとてもステキだったのです。

ベルベット羽織

顔つきのフォックスファーに、ベルベット羽織が放つ光沢が、いかにもセレブという感じなんですけれど、

歩くたびに揺れる羽織のドレープが、とても優雅で上品!

この羽織は、他の山の手マダム達にも好評で、

「あなた今日はステキね」

「本当にきれいよ、今日は」

と褒められながらも、微妙におちょくられているのが面白い。

ちなみに、前の記事(ネタばれあり)でも紹介しましたが、この映画は、庶民の日常を淡々と描く小津作品の中では異色とも言える、都会的でユーモアあふれるコメディ作品。

あまり知られていない映画ですが、小津作品の中では私は断トツにこの作品が好きです。

U-NEXTの無料トライアルで『淑女は何を忘れたか』がご覧になれます。

山の手のセレブ街に住む恐妻型夫婦のもとに、大阪からイマドキな姪がやってきて、ひと騒動起こるというストーリー。

恐妻を演じる栗島すみ子さんの竹久夢二風の着物や佇まい、

姪のモガ(モダンガール)なファッションも見どころですが、

個人的には山の手マダムたちのくだらない会話がツボです。

当時の小津監督の日記には、山の手マダムを演じる3人の女優さんたちの調子が出なくて難渋しているとあるのですが(都築政昭著『小津安二郎日記を読む』)、

たしかに、3人ともやる気が見えないというか、脱力した感じはあるものの、そのテンションがかえって笑えます。

ちなみに、冒頭のベルベットの羽織は、マダムいわく、三越で誂えたとのこと。

この映画は三越が衣装協力をしているので、宣伝をかねているのかもしれません。

80年以上も前の映画ですが、作中であからさまにスポンサー名を出して宣伝するとは、なんともえげつない時代!

もしこの時代に私が裕福なマダムとして生きていたら、さっそく三越に出かけていたところです。

現代では、下の着物屋くるりさんの羽織がとてもステキ!

↑ベルベットではないようですが、ベルベットのような光沢と肌触りをもつ特殊素材のようです。

「おとづき商店×七緒」のベロア羽織も気軽に羽織れてよさそう♪

時代を超えて私の物欲まで刺激するとは、おそるべし昭和の宣伝手法!

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