かつて一世を風靡した
マジョリカお召、
その見分け方とオススメ映画

エキゾチックな柄がキラキラと輝くマジョリカお召。

戦後の一時期に大流行し、パッと生産されなくなった幻の着物。

ですが、短期間の間に大量に生産されたため、今のリサイクル市場でそれほど入手困難というわけではありません。

ただ、マジョリカお召に似たキラキラした着物は他にもあり、

マジョリカお召かどうか見分けるのが難しい着物もちらほら・・・。

本記事ではマジョリカお召の見分け方と、

マジョリカお召がたくさん出てくる映画をご紹介します!

そもそもマジョリカお召とは

マジョリカお召とは、新潟県十日町市を中心に1959年(昭和34年)から4年間だけ生産されたお召の一種。

地中海のマジョリカ島特産のマジョリカ陶器のようなカラフルな色柄を表現したことから「マジョリカお召」と名付けられたそうです。

「マジョリカお召ってどんなの?」という方は、画像検索してみてくださいね。

経済復興が軌道に乗り、世の中が明るさを増していく時代背景とみごとにマッチし、

銀通しのキラキラした華やかな色柄が、当時の女性たちに受けたようです。

ですが、黒羽織の登場により、今度は黒羽織の”PTAルック”が一世を風靡し、産地の主力商品の座をうばわれたマジョリカお召は、わずか4年で生産終了となりました。

(参考「十日町織物略史」)

キラキラから黒へ。

ファッション界のように着物にこれほど激しい流行があるなんて、今では考えられませんね。

マジョリカお召を見分けるポイント

爆発的な人気ゆえに、マジョリカお召の類似品も多く出回ったといいます。

マジョリカお召かどうかを見分けるポイントは次の3つ。

・アラベスク模様などの洋風な柄

・多色染めで柄が繊細

・柄部分が銀通しでキラキラしている

ちなみにマジョリカお召ではないキラキラ着物の例がこちら・・・

黒地のお召に、銀糸で花唐草模様が織り出されています。

ギンギラギンすぎて全くさり気なくないです、、、

柄行きとキラキラ感はマジョリカお召に似ていると言えなくもありませんが、

決定的に違うのは柄の出し方。

裏地をとると、生地の裏はこのように銀糸が渡っています。

マジョリカお召は捺染(なっせん)ですので、このようにはなっていまっせん!

キラキラしていても柄が繊細さに欠ける場合は要注意です。

マジョリカお召がほしい方は、このような着物を間違って買わないように気をつけてくださいね。

マジョリカお召が出てくるオススメ映画

マジョリカお召をはじめ、キラキラした着物や帯がたくさん出てくるのが、

市川崑監督の『女は二度生まれる』(1961年)

マジョリカお召の全盛期につくられた作品です。

流行とバカにせず、マジョリカお召のわずかな一時代をしっかりと映像で残して下さった市川崑監督に感謝です!

若尾文子さんが着ているこの着物は、カエデの柄部分がキラキラと光っています。

柄からしてマジョリカお召ではなさそうですが、とにかく私はこの着物が大好き!

マジョリカお召は、ラメをちりばめたような繊細な柄がゴージャスですが、

こういった古典的な和の柄でキラキラしているのもステキだな~と思います。

本作は、芸者の映画。

お太鼓や帯締めを斜めにしていたり、羽織やコートのコーディネートもオシャレで、着物の着こなしの参考になりますよ♪

呉服屋が芸者の置屋に着物の反物を売りに来るシーンでは、

しっかり産地まで説明してくれています。

マジョリカお召のようなキラキラ着物は、もう作られないのでしょうか。

お召自体、つくるところが少なくなっていると聞きますし、ますます希少性を増していきますね。

一方で、リサイクル着物界は活気づいている昨今。

東大出の理系イケメンがバイセルの社長としてバリバリビジネスしていて、ちょっと不気味で気になります。

いずれにしても、箪笥にしまいこまれているステキなマジョリカお召をどんどん掘り出して市場に流してほしいです!

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