美しい母の、
美しい所作と美しい色
『犬神家の一族』高峰三枝子さん

カテゴリー 着物のコーディネート

夏になると放送されるホラー映画やドラマ。

私は怖いのがけっこう苦手なので、ホラーものはあまり見ないようにしているのですが、

先月、BSプレミアムで横溝正史原作の金田一耕助シリーズ

『犬神家の一族』『悪の手毬唄』『獄門島』

が3日連続で放送されたので、録画しておいたのをおそるおそる見始めたところ、

予想を超える面白さに一気に見てしまいました!

 

 

監督は、このブログでも何度も登場している市川崑監督なので着物もみどころ。

 

ですがそれ以上に、どの作品も親子の愛憎が絡んでいて、子を思う親心、親を思う子心に、じ~んとしてしまいました。

恐怖で背筋が寒くなるどころか、胸が熱くなりましたよ!

 

 

『犬神家の一族』(1976年)で高峰三枝子さん演じる母の、なんと男らしく、したたかで、哀しいこと。

上のイラストは、キセルにタバコ葉を詰めているシーンなのですが、道具を扱う所作がまるで茶人のようで、なんとも儚く美しいのです。

 

そして、透き通るように白い、血色のない肌が、パステルブルーの帯と調和して、やさしい哀しみが漂います。

 

「母は強し」といいますけど、その強さには、張り詰めればプツっと切れてしまう脆さがあるのですよね。

すっかり母親目線で感情移入してしまいました。

 

 

そういえば話は変わりますが、先日バスに乗っていたら、若い力士が乗ってきまして、

藤の柄が白抜きで描かれた薄藤色の浴衣に、深緑の帯を締めて、

ザンバラ髪をオールバックに流し、大きな二枚歯の下駄でゆっくりと歩くその姿に、すっかり見とれてしまいました。

 

が、次の瞬間、ドアの近くの優先席に、どっしりと腰を下ろしたのです。

電車のように横向きになっている特等席ともいえる席を2人分占領し、平然とスマホをいじり始めるその姿に、

郷の母ちゃんが悲しむぞ?

と思ったのですが、

 

手に持っているビニール袋の中に、内履きと思われる大きな雪駄が入っているのが見えて、

大丈夫かしら、特殊な世界でやっていけるかしら、、、

と母親気分にもなり、

 

がんばれ~!

と心の中でエールを送ったのでした。

 

いろんな人の母になれるお年頃です。

 

 

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