甘い声は低い声
着物を着ているときは、ゆったり話す
『おはん』大原麗子さん

女性は年齢とともに、低くかすれた声になっていくそうです。

女性ホルモンの減少や飲酒・喫煙などによって、声帯のしまりがわるくなり、潤いが失われて、おじさんのような声になっていくという・・・!

のどを乾燥させないようにしたり、刺激物を控えるようにしたりするなど、ふだんから気をつけておくと、声のアンチエイジングになるそうです。

でも、市川崑監督『おはん』(1984年)の大原麗子さんの声を聞いたら、その色っぽい低い声に、はやく声だけエイジングさせたくなりました。

この映画では、置屋の女将さんを演じている大原麗子さん。入ってきたばかりの女の子に、自ら唄を歌いながら、踊りの稽古をつけるのですが、その唄声がプロの唄方さんのようなよく響く低音で、とても上手で驚きました!
浴衣みたいな派手な着物は、踊り用なのかわかりませんが、とてもよく似合っていてステキ。

唄がいまいちの女の子に、声が良くなるから生卵を飲みなさいとすすめる女将さん。
生卵を飲めば大原麗子さんのような声になるのならいくらでも飲みますが、調べたところ生卵で声が良くなるというデータのエビデンスは得られませんでした・・・。

大原麗子さんと言えば、サントリーのCM「すこし愛して。なが~く愛して」が有名ですよね。どちらかというと、鼻にかかった高い声のイメージがありましたが、『おはん』では落ち着いた低い声。
愛人の立場でありながら、その低い声で妻(吉永小百合さん)を威嚇する姿は、サントリーCMの大原麗子さんとは別人です。

森進一さんと離婚した際に、「家庭に男が2人いた」と語っていた大原麗子さん。実際は、サントリーのCMのような可愛いタイプではなく、『おはん』の役のように強く男らしい性格なのかもしれません。

ところで、正統派の着物を好む市川崑監督ですが、この映画ではかなり個性的でカジュアルな着物がたくさん出てきます。今までこのブログで取り上げてきたのは主に大映時代のもので、市川崑監督は、大映が倒産したあと、東宝に移籍しています。『おはん』は東宝時代に撮ったものなので、スタッフが変わったことが衣装に影響しているのかもしれません。あるいは単に崑監督の好みが変わっただけかも・・・。真相はわかりませんがとても気になります。

『おはん』では、絞りの着物や帯がやたらとたくさん出てくるのも気になりました。

↑このイラストの着物、絞りっぽく見えますか? けっこうがんばって描きました!
妻と愛人の間でうろうろしているダメ男役は石坂浩二さんです。女性より男性を描く方が難しい!

映像では絹か木綿かなかなか判別できないのですが、この絞りの着物はしわの感じからしておそらく木綿だと思います。木綿の着物に刺繍半衿を合わせるコーディネートは、なかなか斬新ですね。
紬に刺繍半衿を合わせるコーディネートに驚いているようでは、まだまだでした。

そうなると浴衣に刺繍半衿を合わせるのもアリでしょうか? でもその前に暑いですね。。

↑このジャケット写真の大原麗子さんの縞の着物も絞りなんですよ!薄紫色の部分が絞りになっています。ステキ~♪

あと、絞りの半幅帯も出てきて可愛かったです。監督もじっくり見せたかったのか、「あ~れ~」と帯が解かれるシーンが見せ場となっています。

この映画を見ていたらゴテっとした半衿がしたくなりました。
はやく秋にな~れ♪

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